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ホイールとタイヤとの関係 (ローレット加工・滑り止め加工)

レース用及びラリー車両、ポルシェ、フェラーリ、スーパースポーツカー等一部のホイールリム部(タイヤビード部の接合部分)にはローレット加工しているものがあります。

 

これはタイヤビードのすべり止めが目的であり、ホイールのビードシート部表面をギザギザ加工するのが一般的ですが、表面の塗料の中にザラザラした砂を混ぜる場合もあります。

これはホイールとタイヤが強烈な加速や急減速時にズレる(空回りする)のを防止する為です。

ホイールのビードシート部表面にはブツブツした感触の塗料が施工されています。

フェラーリ純正ホイールの滑り止め加工(上側)

 

フェラーリ純正ホイールの滑り止め加工(下側)

 

この滑り止め加工、(念のために申し上げますが)スポーツ走行ではそれでもズレてしまう事もあるのです。

例えば、一般のスポーツラジアルではズレは少ないですが、一部のSタイヤにおいてはタイヤ内圧を下げる影響もあり、ハードブレーキング時や加速時においてズレる事が多々あるのです。

[ ホイールバランスの狂い ]

あまり知られていないですが、飛ばす車両ほどホイールバランス調整、タイヤメンテナンスが必要になるのはこの様な事例があるからです。

ポルシェ911T(1972年式)+ ミシュラン XWX 185/70VR15 タイヤ交換

 

 

 

 

 

今日はポルシェ911T(1972年式) タイヤ交換のご報告です。

タイヤは純正指定のミシュラン XWX 185/70VR15で限定生産品となります。

この車両は非常に珍しく、当時の正規輸入車で三和(D車)物との事です。

ドアも金庫が閉まるかの如く、まさに新車の香りが残る素晴らしいコンディションでした。

 

○○様、この度はご購入ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 

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ここで ミシュランXWXの特性についてご説明したいと思います。

 

このXWXの独特のトレッドパターンですが、これは一見、一昔前のスノータイヤの様にも思えます。
これは当時の特に荒れた路面や、石畳に落ち葉が積もった状態を含め、全てにおいて性能を発揮できるよう設計されたものであると考えます。
又、積雪(圧雪)に対しても安全に走ることができるという話も聞いたことがありますが、事実、多少の雪であればまず問題無いでしょう。

特筆すべき点ですが、タイヤが温まれば腰が砕けることなく横剛性の高い設計により、意外なほどの高いグリップ力を生みます。

1960~70年代のスーパーカー指定タイヤでもあり、勿論時速300㎞以上の高速テストに合格した唯一のタイヤでもあります。 (当時の過酷なタイヤテストでタイヤバーストすることなく、又、XWX以外のタイヤはトレッドが吹き飛んだとも聞いております。)

当時(1970年代)はタイヤのスピードレンジのMAX(上限)がVRレンジしか無かった為か実際に時速300㎞以上公表するスーパーカーもその殆どがこのタイヤで記録に挑んだ訳です。

このミシュランXWXの設計は40年以上も前になりますがヴィンテージカーには無くてはならないものであり、現代にも通用する高性能タイヤなのであります。

タイヤユニフォミティマッチング・マッチングホイールバランス調整

今回、タイヤラボのこだわりと題して当社の特徴を新しくリニューアルいたしました。

高度な技術によりタイヤ・ホイールバランス調整を追及しております。

 

特に高性能タイヤを購入予定の方、ぜひご覧下さい。

(画像はBMW 19インチランフラットホイールバランス調整です。)

SUPER CAR (スーパーカー)専用 PIRELLI P ZERO SYSTEM(ピレリ ピーゼロ システム)

 

 


現在、F1タイヤサプライヤーとして参戦しているピレリ社。
限定生産になりますが、このようなスーパーカー専用タイヤも造っています。
F 245/40ZR17、R 335/35ZR17 という凄いサイズです。(前後ともAsimmetrico 非対称パターンです。)

実はあまり知られていない話になりますが、ピレリP7の生みの親、メッザノーテ氏によるフェラーリ社との共同開発の末にF40専用タイヤとして設計された訳ですが、1987年発売当時からトレッドパターン及び内部構造が変更(改良)されているのです。

発売当初のフェラーリF40用の場合、パフォーマンスを追及するあまり、タイヤコードにケプラーが使用され非常に軽く、これには驚きました。

又、当時のレーシングタイヤに近い構造だったせいでしょうか、タイヤのエアー漏れが非常に早く、尚且つトレッドブロックの段減りが著しい為か、タイヤノイズに悩まされたドライバーが多かった様です。

実は私も当時初期のフェラーリF40に試乗した時に感じたのですが、タイヤトレッドから発する唸りというかノイズに、「これはハブベアリングの音?」と思った程です。

詳しくは初代 P ZEROからこのP ZERO SYSTEM の間にマイナーチェンジが度々行なわれ タイヤトレッド、サイドウォール、内部構造も改良されたのは事実で、私の知る限りでは 初代のF40に装着してあるものから数えて4回の改良が行なわれたように記憶しています。

現在のPIRELLI P ZERO SYSTEM(ピレリ ピーゼロシステム)はスチールコードがふんだんに使用され、

(その分重量も増えましたが)スポーツドライビングだけでなく、快適性にも十分満足できるタイヤに進化したのです。)

ミシュランXWXが入荷しました。

 

先日お客様からご注文いただきましたミシュランXWXが入荷しました。

(こちらのサイズは 215/70VR15になります。)
このミシュランXWXの設計は40年以上も前になりますが、現在も少量生産を続けています。
ビンテージポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、ジャガー、アストンマーチン等に装着可能です。
サイズにより長期欠品しているものもございますが、ぜひお問い合わせください。

マセラティ・クアトロポルテ + ミシュラン Pilot Sport PS2(パイロットスポーツ2)タイヤ交換

 

 

 


今日はマセラティ・クアトロポルテ タイヤ交換のご報告です。

装着するタイヤはミシュラン Pilot Sport PS2(パイロットスポーツ・ピーエスツー)

サイズは F 245/40ZR-19、R 285/35ZR-19(前回も同じミシュラン PS2のご使用でした。)1SETになります。

Pilot Sports PS2(パイロットスポーツピーエスツー)はセダン車以外、ポルシェ、フェラーリ等、数多くのスポーツカーに新車装着されていることはご承知の通りです。

又、今回はお客様のご要望によりホイール洗浄、ブレーキハブ廻りのクリーニング作業も行ないました。

○○様、この度はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

フェラーリF430 + ブリヂストン ポテンザS001 タイヤ交換

この時期はスタッドレスタイヤ付け替え、そして5月連休前ということでバタバタとしております。

沢山のお問い合わせ、ご注文、誠にありがとうございます。

 

一部になりますが、タイヤ交換作業を一部ご紹介させていただきます。

 

こちらはリアタイヤになります。(左が摩耗したポテンザRE050)

 

 

フェラーリF430にブリヂストン ポテンザS001 225/35R19、285/35R19 4本 ご購入いただきました。

(ポテンザRE050からの交換となります。)

 

 

 

その後にレクサスRX450hにダンロップのレクサス指定タイヤ 新製品 SP SPORT MAXX A1

235/55R19 を4本 交換作業を行ないました。

この度はご購入ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

フェラーリ 575M マラネロ + ピレリ P ZERO ROSSO(ピー・ゼロ・ロッソ)Asimmetrico(アシンメトリコ)タイヤ交換

左は摩耗したピレリ P ZERO ROSSO、右が新品です。

 

 


今日はフェラーリ 575M マラネロにピレリ P ZERO ROSSOを装着しました。

今回はリアのみでタイヤサイズは 295/35ZR-18 99Yになります。(前回と同じタイヤになります。)

 

ホイールバランス調整時の写真をアップしましたのでぜひご覧ください。

回転の軌跡が非常に美しく、静止しているかの様です。

(前回のミシュランタイヤと比べても同等、いやそれ以上のタイヤバランスクオリティ.. )
○○様、ご購入ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

以前のフェラーリ タイヤ交換は こちら

フェラーリ ホイールバランス調整

今日はフェラーリ512TR タイヤ交換のご報告です。

タイヤは残念ながらピレリが欠品とのことで急遽ミシュラン パイロットスポーツPS2に交換となりました。

サイズは、F 235/40ZR18、R 295/35ZR18 を使います。

 

 

これがホイールバランス調整中のフロントタイヤ。

 

こちらがリアタイヤ。 バランスウェイトを貼り付けた後、これでマッチングバランスが完了です。

 

中々写真を撮る時間が無く、(御免なさい.. )これはホイールバランス調整作業中の様子です。

 

さて、何時かお話しようと思っておりましたが、(特にこのような車両の場合)

タイヤ組み付け(組み換え)作業、これはF1マシンのエンジン組み付け作業と同じような気がしてなりません。

しっかり精度、バランスが取れていないと超高速域で車体振動やハンドル振れ等が出てしまいます。

スムーズに転がる(回転する)ということは即ち、一般車両にも言える事でこれは燃費等にも影響すると考えております。

何も時速300㎞オーバーで走行しなくとも、たった60㎞で巡航するも同様、綺麗にスムーズに回転するタイヤというのは、実は転がり抵抗の低減という意味で期待ができる筈です。

 

私共は大企業ではありませんがこのような事を日々探求しております。

 

以前のフェラーリ タイヤ交換は こちら

明日が年内営業の最終日となります。 年内ラスト、頑張ります。

今年一年、本当にありがとうございました。

ランボルギーニ・ディアブロ + ピレリ P ZERO SYSTEM(ピーゼロ・システム)タイヤ交換

左がブリヂストンのエクスペディアS-01、右がピレリ P ZERO SYSTEM

BS エクスペディアS-01、溝は残っていますがタイヤの表面は劣化の為にこのような状態でした。

 

 

リアタイヤのマッチングバランス(ホイールバランス調整)は高度な技術が必要とされます。

今日はランボルギーニ・ディアブロ タイヤ交換のご報告です。

タイヤはピレリ P ZERO SYSTEM Asimmetrico(ピー・ゼロ・システム・アシンメトリコ)

F 245/40ZR17、R 335/35ZR17 になります。 (335は335ミリですから幅が約33.5㎝あります。)

このタイヤは元々が1980年代後半、フェラーリF40のために設計されたものですが、興味深い事に

後に出現するランボルギーニ等の多くのスーパーカーはこのサイズを流用しています。

 

詳しくは初代 P ZEROからこのP ZERO SYSTEM の間にマイナーチェンジが度々行なわれ

タイヤトレッド、サイドウォール、内部構造も改良されたのは事実で、私の知る限りでは

初代のF40に装着してあるものから数え4回の改良が行なわれたように記憶しています。

 

現在、スーパーカー御用達といえば殆どがピレリですが、このサイズはBSも受注生産で造っているようです。

 

さて、現在は17インチも普通になってしまいましたが、それでもこの極太リアサイズは圧巻ですね!

今回のタイヤはブリヂストンのエクスペディアS-01からの交換となりました。
(タイヤの溝はまだ残っているようですが、経年劣化のため交換です。)

又、タイヤ交換と同時にマッチングバランス調整、ホイールのクリーニング作業を実施しました。

○○様、この度はご購入ありがとうございました。

 

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ここでスーパースポーツカー(スーパーカー)用タイヤの経年劣化について少しご説明いたします。

ピレリ P ZEROはひび割れしやすい、又はポテンザRE050等はトレッドにクラックが入りやすい..

といった意見が多く聞かれますが、これらは使用状況においてはこうなります、という事です。

 

タイヤというものは基本的に合成ゴムが主ですが、ここでお話しするスポーツカー用高性能タイヤは

高速走行時に車が安定し、尚且つコーナーリングで安定した挙動を保つようチューニングされている代わり、とても過酷な状況で使用されることが多いことでしょう。

極端な話ですが、高回転、高速域になればなるほど劣化も早まりますし、接地する路面やエンジンから排出される膨大な熱エネルギー(高熱)により、予想以上にタイヤの傷みは早くなる傾向にあります。

例えば、時速200㎞での走行と時速300㎞オーバーではタイヤにかかるストレスは全く違いますし、想像以上であると思います。

 

ピレリもポテンザもそうした車両から外してみますと4~5分山程度で既にクラックが入るものも多く、

又、トレッドだけでなくショルダーやサイドウォールにかけても同様の劣化が見られます。

いわば高速走行している車ほどタイヤメンテナンスは重要です。

 

パフォーマンスを重要視するスーパースポーツカーの場合、(個人的な見解ですが)出来れば

タイヤは装着してから3年、もしくは3万㎞のどちらか早いほうで交換するのが望ましいと思います。

 

以前のランボルギーニ タイヤ交換は こちら

 

右は同時進行でフェラーリ512TRタイヤ交換があり、せっかくなので比べてみました。

同じリアタイヤですが、やはりディアブロの335は太いですね。(右は295/35ZR18のピレリ ロッソ)