ユニフォミティマッチングバランス調整(UMB調整)について考察する。

TOYOTA 50プリウスのタイヤホイールを組み直すことにより究極のホイールバランス調整を実現する。

 

あくまでも量産車の製品なので、ある程度のバラツキは致し方無いと思うのですが、

職人が1本1本丁寧に位相合わせを行い、セッティング完了したものはどれほど変化するのか..

興味深い結果をここでご報告いたします。

 

新車から外したままの状態。バルブの位置から約35°右に軽点がずらしてありました。

 

※バルブの位置と軽点を合わせる事はもちろん基本ですが、ユニフォミティを優先した場合は必ずしもそうではありません。  自動車メーカーも最近はこれを熟知しているようです。

 

ミシュラン、コンチ、ピレリ、グッドイヤー等の一部の高性能タイヤにはこの軽点が元々ありません。

 

エアーを抜いてこれから外す作業に入ります。

 

再度組み付けを行います。 さらに今回は右にほんの少しですが、位置をずらしました。

 

再度組み直し作業をすることにより、結果かなり良いセッティングが出ました。

 

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まず、今回はタイヤホイールを新車から外し、回転誤差を調べてみることに..

(タイヤは YOKOHAMA ブルーアースGT AE51G 215/45R17 87W、ホイールのリム幅は 7J-17)

 

流石と感じたのは世界のTOYOTAの技術力。

50プリウスのタイヤホイールが素晴らしい精度で組み上げられていた事実。

 

最初に見た時に、バルブとタイヤの黄色い軽点の位置がかなりずらしてあり、良い位置に組み付けられていました。

(バルブと軽点を合わせる事はあくまでも基本ですが、その位置が最適とは限りません。)

 

グラム数もほぼ0に近いもので納得する数値です。

但し、もう少し調整する余地はあったように感じます。ただ、一般道を時速250㎞で巡行する訳では無いですし、まず問題ないレベルと思います。

 

これを再度組み直し作業をすることにより、結果かなり良いセッティングが出ました。

これなら、まず200㎞オーバーでも安定した滑らかな乗り味が期待できると思います。

 

 

※ ユニフォミティマッチングバランス調整(UMB調整)を行うことにより

高速安定性、滑らかな乗り心地、騒音の低下、燃費の向上、タイヤライフが長持ちするというメリットがあります。

 

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